Ritchie Blackmoreのエフェクターの音作りについて。

Deep Purple、Rainbowのギタリストとして、知らない人はいないくらい有名なRitchie Blackmore。

もし彼の名前を聞いたことがなくても、彼の作ったリフは聴いたことがあると思います。

あのハードで色気のあるギター・サウンドは、彼のプレイスタイルとともに大きな特徴になっています。

そんな彼のエフェクターの音作りについて書いていきます。

Ritchie Blackmoreのギター・サウンドについて

・Deep Purple

今では想像がつきませんが、彼が最初に在籍したバンド、Deep Purpleの初期では、Bigsby True Vibratoが付いたGibson ES-335を使用していました。

サウンドも、Deep Purpleと聞いてイメージするようなハードなものではなく、60年代そのままにブルース・ロックを演奏しています。

この頃のRitchieのサウンドメイクは、MarshallやVoxと言った真空管アンプに、トレブル・ブースターとファズという、同時代のスタンダードな英ロックのスタイルでした。

Deep Purpleがハードロック・スタイルとなってからは、メイン・ギターをFender Stratocasterに変更しています。

これは、同世代のJimi Hendrixの影響と言われています(余談ですが、この時期にEric ClaptonやJeff BeckもStratocasterを使用し始めています。)。

常にアンプで軽く歪ませた状態にしておき、エフェクターのスイッチ切り替えを行っているようです。

このStratocasterは「スキャロップド指板」という、指板上のフレットとフレットの間がえぐれている仕様のもので、音の立ち上がりが早く、速弾きやベンディングなどのテクニカルなプレイで有利な機種です。

反面、少しでも適正な力加減でないと、音がシャープしてしまったり、途切れてしまいます。

・Rainbow

1975年、Deep Purpleを抜けた彼は、Rainbowを結成し、ファースト・アルバム「銀嶺の覇者」を発表します。

音楽性は、Deep Purpleの延長線上でしたが、ハードなサウンドによりクラシカルで中世適正な音楽性を入れたものになっていきます。

この時代は、意外にも歪みは少なめになり、アンプによるナチュラルな歪みを基本としていたようです。

また、有名な方法として、AIWAのオープンリールによるブーストを使っています。

トレブル・ブーストやファズといった初期の頃のエフェクトではなく、アンプを中心とした音作りを志向しています。

彼のトレード・マークになったStratocasterですが、trèmolo unitのアーム部分について、当初は極太のものを使用していましたが、途中からステンレス製に交換しています。

フィンガー・ボードはDeep Purple時代はメイプル指板で、Rainbow時代はローズ指板を使うようになりました。

そして、ピックは鼈甲製のホームベース型を使用しています。ティアドロップ型でないというのは少々驚きだと思います。

これはRitchie Blackmoreのギター・サウンドを考える意味で、ある意味最も重要かもしれません。

このピック、単音を弾いていくのは得意なのですが、コード・カッティングにはまったく向いていません。

はっきり言って、Ritchieサウンドを目指す人以外には全然おすすめできません。

アンプは当然、昔から愛用しているMarshallです。

機種は、通称「The Pig」と言われている、Marshall Major 200になります。

ここで、彼のアンプ・セッティングの代表的な例を紹介しましょう。

Deep Purple「Made In Japan」からです。

  • Presence 0
  • Bass 4
  • Middle 5
  • Treble 6~7
  • Volume 7~8

このセッティングで使用しています。

歴代使用エフェクター

・トレブル・ブースター

初期のEric Claptonは、以後多くのギタリストが愛用することになるRange Masterのトレブル・ブースターを使ってMarshallを鳴らしていました。

Ritchie Blackmoreも、メーカーは異なりますが、やはりトレブル・ブースターを使っています。

この時代のトレブル・ブースターは、きらびやかな高音域を演出する効果だけでなく、自然にベース・カット機能もあったようです(どうやら製作者の意図ではないようです。)。

1970年頃、Hornsby-Skewesのトレブル・ブースターを入手して、Deep Purpleの第2期終盤まで使用しています。

1969年から1971年ころまで使用しています。

・ファズ・フェイス

Jimi Hendrixの使用で有名なJim Dunlop Fazz Faceです。

Ritchieは1970年~71年までに使用しています。

・Aiwaオープンリール・テープデッキTP1011

1973年頃に入手したと思われる、時代を感じさせる大型のエフェクターです。

Ritchieは改造してエコー・マシン(現在でいうリヴァーブやディレイ)として使用しています。

BSMエフェクター

BSMは、主にトレブル・ブースターを製作しているドイツのエフェクター・メーカーです。

1960年代~70年代にかけて、当時のギタリストたちが使用していたトレブル・ブースターを再現したモデルを製作しています。

Ritchie Blackmoreも愛用していた、英国のメーカーHornsby-Skewesの回路を忠実に再現したトレブル・ブースターも製作しています。

下記では、Ritchie Blackmoreが実際に使用していた機種や、サウンドそのものを再現するための機材を紹介していきます。

彼のサウンドを再現したい場合はもちろん、自分のエフェクト・ボードに組み込む検討材料にもしてみてください。

・Hornsby-Skewes HS

Hornsby-Skewesのサウンドを忠実に再現したモデルです。

OC44ゲルマニウム・トランジスタを搭載しています。

・HS Custom

上記のHSに、ヴォリューム・コントロールをプラスしたモデルです。

徐々にコントロールを上げていくと、Deep Purple「Burn」やRainbow初期の音色に近づけることが出来ます。

ポイントを探ってみてください。

・Fireball

動作特性にばらつきの多いゲルマニウム・ダイオードを厳選して製作されたHSモデルです。

ギターのヴォリュームを最大にすると、リードに適した太めのサウンドに、そしてヴォリュームを絞っていくとクランチ・サウンドになります。

・HS-S

シリコン・トランジスタを搭載したモデルで、Deep Purple「Machine Head」の頃のサウンドを再現しています。

サウンドの太さを保ったまま、余分なトーンをカットすることが出来ますので、音痩せを気にせず使うことが出来ます。

・HS-S Master

こちらもシリコン・トランジスタを採用したモデルです。

「Machine Head」の音を再現した上記のHS-Sに、マスター・ヴォリュームを追加したモデルになっています。

アンプのプレゼンスを操作することなく、エンハンサーのような効果を得ることが出来ます。

・BSM RPA

彼の74年以降のギター・サウンド、Aiwaオープンリール・テープデッキと、ハイパス・フィルターのコンビネーションにより生み出されるサウンドを再現しています。

彼と同様のアンプを用意しなくても、一般的なアンプで十分再現可能です。

・BSM Studio’75

Ritchie Blackmore’s Rainbow(Rainbowは初めこの名義でデビューしました。)、「銀嶺の覇者」のサウンドを再現する、というコンセプトで作られた機種です。

彼はツアー中の異なるスタジオでも、StratocasterとAiwaのオープンリール、そして汎用性のMarshallで自分のサウンド・メイクをしていたそうです。

このエフェクターは、クラシックなMarshallに付いているBrightスイッチの音が参照されています。

明るさがあって乾いた、魅力的なリード・トーンを作ることが出来ます。

・BSM 71/73 CM

Ritchie Blackmoreは、第2期Deep Purpleの時代に、Hornsby-Skewesのトレブル・ブースターと同時に、CMブースターも使用していました。

このブースターは、Emerson, Lake & PalmerのエンジニアだったBill Houghによるものです。

1971年~73年の夏頃まで使用されていたようで、71/73 CMというネーミングは、そこから取られているようですね。

シリコン・ブースターで、ダイナミックかつ鮮やかなサウンドが特徴です。

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