shure se846の評価レビュー。

Shureはマイク、ヘッドフォンやイヤフォンの設計・製造を行なっている有名メーカーの1つです。2000年代以降、デジタル・オーディオ・プレーヤーの普及(iPodなど)で、一般の方にも知られるようになりました。

そのShureのSE846と言えば、市場価格が10万程度という最高級イヤフォンになります。

イヤフォンの中でも、デザイン性やスペック仕様等において最高峰と呼ばれる現行モデルです。

今回は、このSE846の評価レビューを行なっていきます。

shure se846の評価レビュー。

デザイン

カラー・バリエーションは、ブロンズ、ブルー、クリア、ブラックの4種類あります。

いずれも耳に完全フィットする形状、近未来的なデザイン性が人気です。

見た目は、金額の異なる他のShureモデルとほぼ変わりません。

 

主な仕様

基本スペックは以下の通りです。

  • 周波数帯域:15Hz~20,000Hz(20kHz)
  • 感度:114dB SPL/mW
  • インピーダンス:9Ω

ハイレゾ対応になると、40kHz以上の超高音域も再生可能になりますので、SE846はハイレゾ対応には適していない事が分かります。

それでも人間の可聴域(20Hz~20kHz)はカバーしています。イヤフォンで弱いとされる低域もきっちり再現されます。

インピーダンスについては、通常のイヤフォンに比べ、非常に低い設定となっています。

インピーダンスとは「抵抗」ですので、これが低ければ低いほど、大きな音量を稼ぐ事ができます。

つまり、SE846は現行の他のイヤフォンより小さな入力で大きな音量が稼げ、低音が落ちることも少ないため、とても聴き応えのあるイヤフォンであることが分かります。

 

ローパスフィルター搭載

SE846は、薄いメタル・プレートを10枚溶接した、ロー・パス・フィルターが搭載されています。

このロー・パス・フィルターはその名の通り、低音域を鳴らす際に発生してしまう不必要な中域をカットし、低音域を通過させるものです。

まるで本物のサブ・ウーファー(低域をカバーするスピーカー・ユニット)のように、豊かな低域を再現しています。

 

ノズル・インサートについて

SE846は、イヤフォン内部のパーツ(ノズル)を交換することによって、サウンド・シグネチャーのカスタマイズする事が可能です。

内蔵のメタル・ノズルに対して、ノズル・インサートは、

  1. ・Balance(バランス)
  2. ・Bright(ブライト)
  3. ・Warm(ウォーム)

以上の3種類があります。

通常であればバランスになります。やや派手な鳴りを求める場合はブライト、温かみのある柔らかい音が欲しい場合はウォームにすると良いでしょう。

個人的には、現代の音楽はブライト、ジャズやブルースなどはウォームがマッチする気もしますが、オールドな音楽をブライトで聴いてみるのも面白いかもしれません。

上記のようなカスタマイズが可能ですが、決してイコライジングを破綻させるような変化は無く、それぞれのノズルによる音の変化を楽しむ事ができます。

 

最後に

音の好みは人それぞれであり、決してSE846が万人に好まれるもの、とは限りません。

ですが、この製品は、やはり価格相応で他のイヤフォンより高い性能を誇っています。

周波数帯域やインピーダンス、音の解像度も、やはり他のイヤフォンよりハイ・スペックです。

音の好みは確かに千差万別です。しかし、Shure SE846は高レベルのイヤフォンであることは誰もが認めると思います。

高音質なイヤフォンを求める人は、思い切って試してみてはいかがでしょうか。