dtmの机・デスク周りのおすすめの配置やグッズ。スピーカーの位置。

DTMとは、Desktop Musicの略で、パソコンと電子楽器を接続し、音楽制作を行う事で、現在の作曲・編曲の主流となっています。

そのため、快適に作曲をするために、パソコンのデスク周りに機器を準備する事、整理・整頓しておくことは必須条件です。

自分の工夫次第で、とても快適な作曲環境を作る事が出来ます。

今回は、DTMのデスクや、デスク周りの配置、周辺機器やグッズなどについて書いていきます。

dtmの机・デスク周りのおすすめの配置やグッズ。スピーカーの位置。

1.どんなデスクを選べばよいか?

まず、DTM用のデスクで重要なのは、「横幅」と「奥行き」です。

ある程度の機材を準備して並べようとすれば、それなりの大きさのデスクが必要になります。

少なくとも「横幅120cm」、「奥行き60cm」があるものを選ぶのが良いでしょう。

高さは自分の身長や、座った時に作業しやすさを確保出来れば良いと思います。

机は一度設置したらイメージが決まってしまうので、慎重に選択しましょう。

 

2.あると便利なデスク拡張グッズ!

(1)キーボードスライダー

DTM環境を整える場合、パソコン用のキーボードのほか、MIDI鍵盤と呼ばれる、打ち込み専用の鍵盤を置く事が多いです。

DAWソフトにMIDIデータを打ち込んでいくのに、パソコンで打ち込むよりも、MIDIキーボードを使った方がやりやすいからです。

パソコンとMIDIキーボードを机の上に配置してしまうと、デスクの作業スペースのほとんどを使ってしまうことになりかねません。

これを解決するのが、「キーボード・スライダー」と呼ばれるものです。

これをデスクに設置する事で、デスク上にMIDI鍵盤、キーボード・スライダーにパソコン用キーボードを置く事ができ、作業スペースに余裕を持たせられます。

(2)スピーカー・スタンド

スピーカーでサウンドをモニタリングする場合、「耳の高さ」にスピーカーがある事が、正しくモニタリングするための条件になります。

そのため、デスクに直接置くのではなく、スピーカー・スタンドを用いてスピーカーを置く事をお勧めします。

また、左右のステレオを感じるため、それぞれのスピーカーはある程度距離を取りましょう。

 

3.あると便利なグッズ

(1)トラックボールマウス

通常のマウスは、マウス自体を動かす事で操作しますが、トラックボール・マウスは、ボールを回す事で操作をします。

マウス自体を動かす事がないので、非常に手の操作の負担が減ります。

初めのうちは違和感があるかもしれませんが、慣れると非常に使い勝手が良いですよ。

操作性が向上すれば、作業の効率が上がります。

(2)デュアル・ディスプレイ

ディスプレイを複数用意する事で、トラック操作画面やミキシング画面などを同時に見る事が出来るので、使用画面の広さが格段に広くなります。

メイン・ディスプレイで作業をしながら連絡用のスカイプを、別ディスプレイで見る…と言った事も可能になります。

ただし、机のスペースの広さの問題や、ディスプレイにはお金もかかるので、デュアル・ディスプレイはなかなか難しいかもしれませんが…。

(3)電子メモパッド

作曲の作業を進めていくと、メモやリマインダーを取りたくなることも多々あります。

電子メモパッドをデスクに常備しておくと、すぐ、いつでもメモが取れます。しかも電子なのでかさばりません。

また、クラウドなどで同期させておくと、外出先でもアイディアを保存させる事が出来て便利です。

 

4.まとめ

作曲のモチベーションの上げ方としては、色々なジャンルの音楽を聴いたり、他の芸術にも触れてみたり、はたまた音楽の事は忘れて旅行に行ったり…と様々な方法があります。

ですが、デスク周りの整備をするだけでも、やる気の維持やリフレッシュにも繋がります。

ミュージシャンは面倒くさがりが多いので…、アイディアをすぐに形に出来る環境づくりから始めてみましょう。

まずは配線を整理して、掃除と整理整頓をする事です。

これを機に、自分のデスク周りを整理してみましょう。

 

DTMのスピーカーの位置について。スタンドを使うべき?

そもそも、生演奏でない限り、録音された音楽の再生するためには、スピーカーかヘッドフォンを使います。

スピーカーは、当然ながら置く位置や高さなどによって、聴こえ方が全く変わってしまいます。

また、スピーカーのメーカーや機種によっても、音質は異なって聴こえます。

どんなに良いスピーカーを使っていたとしても、設置している場所が良くなかったり、高さが自分に合っていない、左右の配置が適切でない、などの理由で、本来の音質が十分に聴こえません。

特にDTMによる作曲では、モニタリングが重要です。スピーカーでモニタリングをする場合は、その配置にこだわりを持ちましょう。

 

1.左右のスピーカーと、自分と正三角形を作るのがベスト

スピーカーの配置は、左右のスピーカーと、音をモニタリングする自分とが、正三角形を作るように配置するのが基本になります。

まずは、自分が座っている位置から、左右に広げてみて、正三角形にスピーカーを設置してみましょう。

音を聴きながら、配置を微調整していきます。

こうする事で、バランス良くステレオ感を得られると思います。

 

2.スピーカーは、安定する硬いものの上に置く

スピーカは、重いもの、硬いものの上に置く事で、より音が安定します。

オススメは、最近ホームセンターのDIYコーナーなどにも売っているレンガです。

スピーカーが置ける程度の幅を取って、レンガの粉が散らないようにラップを巻いて、その上にスピーカーを設置してみましょう。

これだけでも、劇的に音が変わって聴こえるはずです。

 

3.壁から少し離して設置する

スピーカーの種類によっては、後方から低音を出すタイプのものがあります。

そのような種類のスピーカーについては、壁に近づけて設置すると、当然ながら音がこもってしまいますので、少し壁から離して設置してみましょう。

自分の持っているスピーカーの特性をしっかり把握する事が重要です。

 

4.スピーカースタンドは必要なのか?

スピーカー・スタンドとは、主にモニター・スピーカーなどを乗せるための専用の台の事です。

テーブルや机の上に、単にスピーカーを置いただけでも音はきちんと出るわけですから、果たして本当にスピーカー・スタンドは必要なのでしょうか?なるべく無駄なものは用意したくない、と思ってしまいますが…。

結論から言うと、そのスピーカー本来の音でモニタリングしたいのならば必須です。

スピーカーは、設置している場所や空間の影響を、非常に受けやすいです。

どうしてか?と言うと、「音」とは振動から成り立っています。空気を振動させて、人間の鼓膜へ届き、脳が「音」と認識するのです。

もし、スピーカーをテーブルや机に直接置いてしまうと、スピーカーから出る音に、スピーカーの台になっている物質が共鳴して振動し、本来のスピーカーから出る音を阻害してしまいます。

この振動の阻害を最小にし、DTMからスピーカーを通って出る振動を、極力ベストな状態にするのがスピーカー・スタンドの役割です。

実際にスピーカー・スタンドを設置してみると、設置していない状態との違いが明確に分かります。

特に、低音の締まり具合は、明らかに良くなって聴こえます。

スピーカー・スタンドには、主に金属製と木製があります。

金属製のものは、振動を極力抑えて締まった音になるのが特徴です。

対して木製のものは、木製ならではの柔らかく、温かみのある音が特徴です。

もちろん自分の好みに合わせて選んで構わないのですが、最終的に、作っている曲はどんな音響環境で聴かれることが多いのか、その点も考えてみましょう。

 

5.最後に

スピーカーは、こだわればこだわるほど奥が深くなります。

そのスピーカー自体の性能ももちろんですが、設置方法や高さなどによって、驚くほど聴こえ方が変わってきます。

ヘッドフォンもそうですが、音響機器への知識はDTMでは必須です。

モニター環境を見直す事は、作曲への影響も大きいと思いますよ!

 

MIDIキーボードで初心者にオススメの鍵盤とは?

DTMを行う上で、その作業効率を大幅に上げるアイテムの一つが、「MIDIキーボード」です。

DTMで楽器を鳴らす場合、音を扱うには「オーディオデータ」「MIDIデータ」に大別されます。「オーディオデータ」とは、マイク録音やライン録音で楽器の音をパソコンへ取り込みます。「MIDIデータ」は、音そのものではなく、音のデータ(音色、ベロシティ、アタックやリリース・タイムなど)を入力していきます。これを「打ち込み」と呼んでいます。

「打込み」で、あるととても便利なのがMIDIキーボードです。MIDIキーボードの鍵盤を押すと、それがデータ化されてパソコンに入力されていきます。

 

1.そもそも、MIDIキーボードとは?

ここで、より詳しくMIDIについて触れておきます。

MIDI(Musical Instrument Digital Interface)とは、電子楽器で演奏したデータを、デジタル転送するための規格の事を示します。

音程のほかにも、音の長さ、発音タイミング、音が切れるタイミング、楽器の種類などの情報もデジタル化されています。

MIDIキーボードとは、MIDIのデータを、楽器(鍵盤楽器)を演奏する感覚で、作曲ソフトに入力することが出来ます。データを入力しているので、入力された上記のデータは、後で自由に編集可能です。

手打ちで音を一つ一つ打ち込んでいくより、遥かに作業の効率が上がります。

 

2.購入の際は、鍵盤数に注意!

MIDIキーボードは主に、

  • 32鍵盤
  • 49鍵盤
  • 61鍵盤
  • 88鍵盤

などの鍵盤数があります。

ピアノと同じ鍵盤数は88鍵盤です。

机の設置場所に余裕があり、ピアノを弾いている感覚で打ち込みをしたい人は、88鍵盤がオススメです。

88鍵盤も置ける人は稀ではないかと思います。実際、MIDIデータはオクターヴの変更も自在なので、そこまでの鍵盤は必要ないかもしれません。

61鍵盤でも5オクターブはカバー出来るので、ピアノが弾ける方は鍵盤数が多い方が演奏しやすいと思います。

49鍵盤以下であればデスクの上に置けるほどのサイズになります。

ピアノは弾けないけど、MIDIデータ作業を効率化したい!とお考えの方は、49鍵盤で十分対応できると思いますよ。

 

3.おすすめのMIDIキーボード

(1)Korg microKey

シンセやデジタルピアノの有名メーカー・Korgから出ているMIDIキーボードです。

音の強弱を表現出来るベロシティに対応しているため、より生のピアノに近い感覚で、音を打ち込むことができます。

USBでパソコンと直接接続が可能な他、専用アダプタを使えばiPhoneやiPhoneとの接続も可能ですので、汎用性が高いと言えます。

(2)KORG Nano Key2

一見、MIDIキーボードには思えない、近未来的なデザインが特徴の機種です。

とても薄くて、パソコンのキーボードと同じような感覚で設置出来ます。

楽器演奏の経験が長い人は、少し操作に戸惑うかもしれません。

オクターヴ上をそれぞれ4段階で切り替え可能なので、MIDIの規格で鳴らせる音域を網羅しています。

また、非常に軽いので、持ち運びにもとても便利です。

(3)Roland A-49

Rolandから発売されている、定番のMIDIキーボードです。

パソコンから電源供給を受ける、USB接続が可能など、MIDIキーボードとしてお手本のような機種です。

音の高さを切り替える「オクターヴ・ボタン」や、半音ずつ音程をずらしていく「トランスポーズ・ボタン」などの基本的な機能が搭載されいます。また、「アサイナブル・ボタン」を活用する事で、好みの機能を割り当てることが出来ます。

これらの機能だけで、打ち込みには十分です。

(4)M-Audio Keystation

M-Audioは、主にDTM機材のデザイン、マーケティングを行なっているメーカーです。

本体に搭載されているカーソルボタンを活用すれば、作曲ソフトを使う際の操作に役立ちます。

グランドピアノの音を鳴らせる音源「Sonivox Eighty Eight Ensemble」が付属していますが、これがすごく良い音色です。

正直、この音源モジュールだけで十分価値があります。ピアノ音源としても活用出来るでしょう。

 

4.最後に

MIDIキーボードは本当にたくさんの種類がありますので、初めはどれを選んで良いか分からなくなると思います。

まずは自分のDTM環境や予算との関係で、必要な機能を有しているものを選びましょう。

その中でもポイントになるのが、

  • 鍵盤数
  • 操作性
  • になると思います。

ギターやベースのように、楽器屋でがっつりと試奏しなくても、簡単に弾いてみて自分にあったキーボードを探してみるのも良いと思います。

また、付属の機能がどれだけあるのかも、大事なチェックポイントになります。

 

DTM初心者にはフリーソフトで十分?

DTMを始めたのは良いけれど、オーディオ・インターフェイスや周辺機器を揃えると予算がないので、作曲ソフトはフリーソフトで抑えたい…と誰もが思うところです。

しかし、フリーソフトでは機能的な制約があるのでは?操作性は大丈夫?などの不安もありますよね。

そこで無料の作曲フリーソフトを調べてみました。

 

DTM基本フリーソフト

・Garage Band

Macのみ対応です。

Macに標準搭載されているソフトで、iPhoneやiPadにもiOS版としてバンドルされています。

上位機種で有料ダウンロード版のLogic Pro Xの機能のうち、主にミキサーとエフェクター以外の機能は、ほぼそのまま使うことが出来ます。

また、ドラム・キットやシンセ音源、ループも豊富に用意されています。

 

・Studio One Free

Windows/Mac両対応しています。

オーディオ・インターフェイスで有名なPreSonusの有料ソフト「Studio One」の無料版です。

他社のオーディオ・インターフェイスでも使用することが出来るので、乗り換えや2つ使いたい場合などはうってつけではないでしょうか。

オーディオ・ループ素材もGarage Band同様に豊富です。

 

・Reaper

Windows/Mac両対応です。

洗練されたインターフェイスが特徴的で、視覚的にも作業がしやすいです。また、動作も軽くなっているため、作業が快適ですね。

こちらも、必要限の音源はしっかりと装備されています。有料版には及びませんが、デモ楽曲の制作には十分な機能を搭載しています。

 

フリー・ギターアンプ・シミュレーター・ソフト

今度は、エレキギターを録音する場合に必要な機器です。

最近のDAWソフトには、アンプ・シミュレーターがバンドルされているケースがほとんどですが、それで満足出来ない場合は、別途用意する必要があります。

もちろん有料なものは機能的に充実していますが、フリーのプラグイン・ソフトを使ってみるのも良いです。

ここでは、オススメのソフトを紹介してきます。

 

・Ignite Amps

Windows/Mac両対応です。

3チャンネル仕様のギターアンプ「NRR-1」、さらに歪みの深い3チャンネルアンプ「The Anvil」ベースアンプ「SHB-1」などがあります。

全体的に歪みの質感がとてもリアルで、幅広いジャンルで使えると思います。

これでフリーなのはお得ですね。

TSペダルのシミュレーターやギターアンプ・キャビネット・シミュレーターなどもありますので、よりリアルな音に近づけられます。

 

・LePou Plugins

Windows/Mac両対応です。

Marshallを再現した「Hybrit」、Diezelを再現した「LeXtac」、Rectifierを再現した「LeCtro」など、合計5種類のハイゲイン・アンプがあります。

どれも再現度は高く、実用的なサウンドになっています。

また、キャビネット・シミュレーターも組み合わせる事が出来ますので、ギターの音作りにこだわる事が可能です。

 

・IK Multimedia AmpliTube 3 Free

AmpliTubeの無料版です。とても高品質なギター・サウンドに仕上げる事が出来ます。

FenderとMarshall、有名アンプの2つを試す事が出来ます。

エフェクターも8種類用意されていますので、アンプと合わせて試してみましょう。

無料版であっても、非常に質の高いギターのレコーディングが可能になります。

 

まとめ

現在では、このような高性能・高品質のDAWソフトと各種プラグインだけで音楽制作を行う事が可能になっています。

特にApple製のGarage Bandが無料になったのは大きいと思います。

一気にDTMを一般化させ、また音楽に携わる方のMacユーズ化にも貢献しました。

Garage Bandを導入したMac製品で、IK Multimedia i Rig2を購入すれば、iPhone、 iPad、Macパソコン等に接続すれば、手軽にDTMを始める事が出来ます。

ループ素材でドラムやバッキング・トラックを配置し、それに合わせてギターを弾けば、練習用としても最適です。

オーディオ・インターフェイスを別に持っていたら、他のフリーソフトを使用してみるのも良いと思います。

DTMソフトは、基本的な録音・編集、打ち込みなどはどれも同じです。フリーソフトで基本的な操作に慣れたら、自分に合ったソフトを探してみてください。

 

DTM初心者の始め方。フリーソフトや機材について。

これからDTMを始めようと思っている人にとって、どんなソフトや機材が必要になるのか、どの程度揃えたら良いか、予算はどのくらいかかるか、など気になるところだと思います。

DTMは、ソフトや機材、音源など、こだわればこだわるほどお金がかかります。電子楽器(ギター、ベース、シンセ)も揃えようと思ったらかなりハードルは高くなります。「ちょっとさわりだけでも始めたい」と思っている人には、見当を付けるのが難しいと思いまし。

しかし、フリーソフトのDAWやソフトウェア・プラグイン(ギター・アンプ・シミュレーター

やシンセ・モジュール)などを駆使すれば、十分クオリティの高い楽曲を作る事が出来ます。

1.最低限揃えなければならないもの

(1)パソコン

当然ですが、これがないと何も出来ません。

持っていない人は新しく購入しなければならないですが、いきなりハイスペックなパソコンを購入する必要はありません。ひと昔前よりパソコン側の処理速度や容量も格段にアップしていますので、デスクトップでなくノートでも大丈夫です。

また、WindowsでもMacでも大丈夫ですが、それぞれ対応ソフトが違う場合があるので注意が必要です。Windowsはほとんど対応していますが、Garage BandやLogicはMac専用です。

(2)DAW

楽器をレコーディングしたり、音源のシンセサイザーなどの演奏・録音、ループ素材等の編集、音の波形編集、ミックスやエフェクト、最終的なマスタリングなどを行うソフトです。

オール・イン・ワンと言われ、DAWソフトのみで楽曲制作を完結できます。

ここまで書いてきたフリーソフトなどを参考に選んでみてください。

(3)オーディオインターフェース

エレキギターやベース、ヴォーカルなどのデータをパソコンに送るためのものです。

オーディオ・インターフェイスも各メーカーから様々な種類が発表されています。初心者の方はどれを選んで良いか迷ってしまうと思います。

インプットとアウトプット端子はいくつあるか、パソコンとはUSB接続か、DAWソフトとの相性は問題ないか、この辺りを確認しておきましょう。

(4)スピーカー、ヘッドフォン

ここまで紹介してきた機材で、スピーカーを有しているのはおそらくパソコンだけだと思います。

きちんとした環境で、しかも細部までこだわった音作りをするには、詳細なモニタリングをする必要がありますので、ヘッドフォンは必ず用意しましょう。

スピーカーについても、一般的なオーディオ・スピーカーではなく、出来る限りモニタースピーカーを用意すると良いです。

値段はそれぞれピンキリで、高ければ当然高性能なのですが、価格サイトなどのレビューを見て、コスト・パフォーマンスに優れるものを選ぶようにしましょう。

最初は安いものから買ってみて、微細な音も聴き取れるように「耳が成長」してきたら、本格的なものを買う、というのも良いかもしれません

 

おすすめ機材

・コンピューター

コンピューターにDAWソフトをインストールして使用しますので、当然ながらコンピューターが必要になります。

MacかWindowsかの二択になる訳ですが、DTMにはMacの方が向いていると思います。

WindowsはWindows10になってしまいましたので、Windows UpdateによってOSを変更されてしまうと、オーディオ・インターフェイスやDAWソフトとの互換性が不安です。動作しなくなるおそれもあるので注意しましょう。

また、メモリーとの相性もありますので、作業途中でクラッシュしてしまうことも考えられます。

バックアップは早め、こまめにとるようにクセをつけましょう。

・オーディオ・インターフェイス

ヴォーカル、ギター、ベースなどのオーディオ・データの録音(マイク録音、ライン録音)やMIDIデータの取り込みにはオーディオ・インターフェイスが必要です。

マイク録りであれば、直接パソコンへ録音することも可能ですが、音質やレイテンシーを考えると格段に違いが出てきます。

オーディオ・インターフェイスの性能が、楽曲のクオリティを決めると言っても良いでしょう。

・マイク

ヴォーカル、ギターやベースのアンプから出力された音を収音します。

シンセサイザーの音をマイク録りするという事はあまりないと思います。

自宅で使うのであれば、ダイナミクス・マイクを1、2本用意しておけば良いです。

・MIDIキーボード

ドラムの打ち込みやシンセ音源をデータ化して取り込むのに使用します。

DAWソフトで直接1音ずつ打ち込んで言っても良いのですが、キーボードの方が感覚的に打ち込みやすい人は、持っておいた方が効率がアップします。

鍵盤数はなるべく多い方が良いですが、その分場所をとってしまうので、小さいものでも良いです。

・モニター・スピーカー

モニター用は、DTMで要求される機能が民生用オーディオとは異なります。

フラット特性でクセのない種類を選ぶようにしましょう。

プロのミュージシャンによっては、楽曲制作中は、そのスピーカー以外では音を聴かない、というこだわりの人もいるくらいです。

・モニター・ヘッドホン

ヘッドフォンもモニター・スピーカー同様、フラットな特性のものを選びましょう。

普段音楽を聴いているものでも代用可能ですが、サウンドメイク時やミックス時では出来るだけクセなくモニタリングするようにしてください。

 

おすすめDTMソフト

・Logic Pro X

Apple製の有料DAWソフトで、Garage Bandの上位互換版です。

App Storeからのダウンロード版のみですが、何と言っても値段が安いのに非常にハイクオリティです。

Garage Bandで制作したプロジェクトも、Logicで開く事が出来るので、Garage Bandで楽曲のラフなスケッチをして、Logicで詰めていく、と言った使い方が可能です。

Logic単体でもトラック制作からミックス・ダウン、マスタリングまで、高い水準で行うことが出来ます。

様々なパターンが用意されているループ素材「Apple Loops」が特に優秀です。

初心者の方は、Apple Loopsを並べるだけで楽曲を作れてしまいます。

・Pro Tools

これは、実際にプロの音楽制作の現場で使われている最高品質のDAWソフトです。初心者にはおすすめ出来ませんが、必要な機能は全て揃っていると考えて良いでしょう。

自宅に導入しておくと、宅録のデモでもほぼ完成形に近いクオリティで制作する事が可能です。また、他のミュージシャンともドキュメントを共有することが出来るので便利です。

値段は他のDAWソフトと比べて、非常に高価です。

・Digital Performer

打ち込み中心の音楽制作をする場合は、こちらが向いていると思います。

プロのミュージシャンでも、現場でこれを使用している方もいます。もちろん自宅のデモ作りにもこだわったサウンドに仕上げる事が出来ます。

外部オーディオ・インターフェイスによっては24bit/192kHzに対応しています。

価格はPro Toolsより少し安いくらいです。

 

DTM初心者にオススメの機材・フリーソフト。

現在、DTM(Desktop Music)の知名度は急激に上がっており、楽器経験のない方でも手軽に自宅で作曲を楽しめるようになりました。

DTMでは主に、パソコンで作曲からマスタリングまでのオール・イン・ワンのソフトDAW(Digital Audio Workstation)を用いて行います。

ほんの10数年くらい前までは、HDDレコーダーが主流で、パソコンによるDTMは、パソコンの容量・性能に大きく制限されていました(特にオーディオ・データの扱いは大変でした)。

さて、一口にDAWソフトといっても様々なものがあり、初心者の方はどれを用意したら良いのか悩んでしまうと思います。

今回は、初心者にもオススメできるDAWソフトや機材を紹介していきます。

 

1.Cakewalk by BandLab

現行のDAWフリーソフトでは、これに勝るものはおそらく無いと思います。

というのも、このソフトは以前有償で販売されていた、Sonar PlatinumというDAWソフト(約6万円)の音源やエフェクトなどを少なくするなどマイナー・チェンジし、その他の機能はそのままでフリーソフトとしたものです。

フリーソフトにありがちな機能制限もなく、プラグインの追加も可能で、とても使い勝手が良いです。

これがタダで使えるなんて、すごい時代になりましたね…。

これからDTMを始めたいけど、どれを買って良いか分からない!という人は、まずはこちらの製品から初めてみてはいかがでしょうか。そのまま使い続けるのも良いと思いますよ。

 

2.Studio One 3 Prime

Studio Oneは現在世界中でユーザーが増えている人気のソフトです。Windows/Mac共に製品が用意されているのもその理由の一つです。

Studio One 3 primeは、Studio Oneのフリー版になります。自動で課金やバージョン・アップなどは行われないので、安心してください。

Studio Oneの有料版に比べれば、流石に音源の質は落ちてしまいますが、それでもフリーソフトとしては、合格ラインの品質だと思います。

一度このPrimeバージョンで操作に慣れたら、有償版を検討してみるのも良いでしょう。

 

3.GarageBand

これは、Macユーザー限定のソフトです。

MacパソコンやiPhone、iPadにバンドルされていますので、Mac製品を使っている方なら誰でも使うことが出来ます。

また、クラウドを使えば、外出先のiPhone、iPadで作成したプロジェクトを、自宅に帰ってからパソコンで編集する、なんて事も可能です。

音源やループ素材が非常に充実しており、音楽は好きだけど楽器も作曲も未経験、という人でも、直感的な音楽制作が出来てしまうでしょう。

もちろん歌や楽器を録音する事も可能です。

 

4.Domino

Windows限定のソフトです。

これは作曲等が出来るDAWソフトではなく、MIDIシーケンサー・ソフトです。

ピアノ・ロールでMIDIのみを扱います。リアルタイム、ステップにより打ち込みを行い、MIDIデータ編集を行っていきます。

つまり、音源モジュールも内蔵されていないため、Windows内蔵の音源か、外部のプラグインを使うことになります。

Dominoは、作曲に関する知識が全くなく、完全に初めてという方に最もオススメ出来るソフトです。

DTMでではなく、作曲の勉強をしたいという方にも、手軽に始められるソフトだと思います。

「MIDIシーケンサー・ソフト」の名前のように、Windowsパソコンを自動シーケンサーとしてスタジオやライブで鳴らす事も可能です。

 

DTMで使用するオススメのオーディオ・インターフェイス

パソコン本体にもスピーカーが付いていますし、ヘッドフォン端子も装備されていますので、音声を入力/出力する事は可能です。

しかし、パソコン本体のスピーカーは音楽専用のものではなく、入力/出力される音質は高くありません。また、録音専用の端子を装備している訳ではなく、パソコン単体で音楽制作をする上では制約も多く、性能も高くはありません。

そこで必要になるのがオーディオ・インターフェイスです。マイクを接続できるXLR端子、ギターケーブルを繋ぐTRSフォン、モニターを繋ぐ音声出力端子などを装備しており、まさに音楽専用機器です。

また、ギターやベースのインピーダンスを合わせてくれる最適なHi-z端子、高音質なマイク録音を可能にするコンデンサー・マイク用のファンタム電源、マイクの信号を増幅させるマイクプリなどを搭載してます。

他にもMIDIキーボードの機能を有するものや、簡易なミキシングを行うことが出来る機能も持ったものもあります。

オーディオ・インターフェイスとパソコンはUSB等で接続し、データを転送します。

楽曲制作のクオリティは、このオーディオ・インターフェイスの品質に大きく左右されます。

今回は、オーディオ・インターフェイスの選び方について書いていきたいと思います。

 

最低限必要なスペックは?

オーディオ・インターフェイスを選ぶ上で、以下のものは最低限装備されているか、必ずチェックしておきましょう。

(1)ファンタム電源

これは、コンデンサー・マイクを接続してマイク録音をする上で必要になります。

このファンタム電源が無いと、コンデンサー・マイクを稼働させる事が出来ませんの注意してください。

ダイナミック・マイクはファンタム電源を使いません。コンデンサー・マイクとは、ヴォーカルやアコースティック・ギターなど、繊細かつ幅広い音域を忠実に録音するためのマイクです。

いずれは欲しくなってくる機能だと思いますので、初めからオーディオ・インターフェイスにファンタム電源があるものを選びましょう。

(2)XLRとフォンがどちらも挿せる端子

所謂「コンボ端子」と呼ばれるものですが、コンボ端子は汎用性が高く、とても便利です。この端子が多く装備されているオーディオ・インターフェイスを選びたいところです。

オーディオ・インターフェイスの中には、XLRとフォンが別になっているものもあります。「モニター用」などと表記されていたりします。

また、ステレオ録音を行いたい場合も、インプットの割当上、コンボ端子を活用できると節約になります。

(3)ヘッドフォン出力

ヘッドフォンがそのまま挿せるかチェックしましょう。そのまま挿せない場合は、変換ジャックを用意する必要があります。

また、ヘッドフォンだけでなく、最終的にはスピーカーでもモニター出来るようにしたいので、スピーカーを出力出来るための端子もあるか確認しておきます。

 

手持ちのパソコンとの互換性をチェックしよう

最近は、ほとんどのオーディオ・インターフェイスが、Windows、Macどちらにも対応していますが、手持ちのパソコンのスペック等できちんと動作するか、必ずチェックしましょう。

・迷わずUSB接続のオーディオインターフェースを!

オーディオ・インターフェイスは、大きく分けてUSBタイプとThunderbirdタイプの2種類があります。

USBタイプは、ほとんどのパソコンで動作可能ですが、ThunderbirdタイプはMacでしか動作しません。また、USBはMacでも標準装備しています。

ですので、USBタイプを選ぶのが最も無難な選択だと思います。

1.Steinberg UR22mkII

1万円弱で購入出来ますが、非常にコスト・パフォーマンスの高い製品です。

この価格で24bit/192kHzという最高水準の音質を実現し、レイテンシーもほとんどありません。また、先ほど説明した最低限の機能も備わっています。

さらに特筆すべきなのは、定番の作曲ソフトのCubaseの簡易版が付属している事です(CubaseのメーカーはSteinbergですしね。)。

もしまだDAWソフトを持っていない人は、このオーディオ・インターフェイスを購入するだけで、一緒にCubaseも使う事が出来るのでお得です。同じメーカーなので、互換性の心配もありません。

 

2.Tascam US-366-SC

デジタル入出力が光とコアキシャルの2種類あり、ゲーム機なども接続出来る、汎用性の高いオーディオ・インターフェイスです。

基本的なスペックも備わっているため、楽曲制作にももちろん使用可能ですが、各入出力が豊富備わっているため、ゲーム実況などの音楽以外にも幅広く活用が可能です。

ある意味、ニッチなニーズにも応える事が出来ますし、音楽の側からすると、少し「異色」なオーディオ・インターフェイスと言った印象ですね。

 

3.Zoom UAC-2

この価格帯で、圧倒的な低レイテンシーを実現した製品です。DTMにおいて、一番の難題はレイテンシーの解決にあります。特に演奏して録音していく方にとっては、いつもついて回る問題です。

特徴的でクールなデザインも目立ちますし、ギタリストやベーシストが宅録をする、という場合にうってつけの機種だと思います。

楽器を演奏録音する上で、レイテンシー対策は大事ですが、この製品はほとんどと言って良いほどレイテンシーがなく、ストレスを感じる事なく楽曲制作を進める事が出来ると思います。

 

4.YAMAHA AG06

ミキサー型のオーディオ・インターフェイスです。

このタイプはミキサー機能も付いているので、PAの知識やエンジニアリングの経験がある人は、感覚的に使いやすいのではないでしょうか。

パソコンだけでなく、iPad用のオーディオ・インターフェイス等でも使用出来るため、汎用性が非常に高く便利です。

スタンドアロンでミキサーとしても機能します。スタジオやライブ等でもミキサーとして使えますね。

 

最後に

初心者の場合、オーディオ・インターフェイスは何を買えば良いのか、本当に悩むと思います。

DAWの知識だけでなく、レコーディングやミキシング、オーディオ関係の知識も必要とされるため、楽器の練習しかしていない方は、特に何を注意して良いのか分からない状態です。

そういった場合は、オーディオ・インターフェイスに、マイクやDAWソフトなどがバンドルされている、スターターパックというものをお勧めします。

DTMに最低限必要な機器一式を、お得に揃える事が出来ますよ!

 

DAWのソフトのオススメはMacかWindowsで変わる。

DTMを行う上で、必須になるのがDAWです。まずはこれをインストールするところから始めましょう。

DTMとは、Desk Top Music(デスク・トップ・ミュージック)の略の事です。

DAWとは、Digital Audio Workstation(デジタル・オーディオ・ワークステーション)の略の事です。

つまりDAWとは、DTMにおいて、必要不可欠な楽曲制作ソフトの事です。

現代では、プロ・アマ問わず、楽曲制作はDAWで行なっている人がほとんどではないでしょうか。

本当にたくさんのDAWソフトがあり、どのソフトを選べば良いか悩むのではないでしょうか。

今回は、オススメのDAWについて紹介していきたいと思います。

 

1.MacかWindowsかで選べるDAWが変わる!

両方のOSで使う事が出来る代表的なDAWは、

  • Cubase
  • Pro Tools
  • Studio One
  • Ableton Live
  • Digital Performer

等があります。

Windowsでしか動作しないDAWは、

  • FL Studio
  • Ability(Singer Song Writer)
  • Acid

等があります。

Macでしか動作しないDAWは、

  • Logic
  • Garage Band

があります。

LogicはGarage Bandの有償版・上位互換版です。両方とも非常に使い勝手が良く、またループや音源モジュール、ミックス用エフェクトなどの種類も豊富で、これを使うためにMacへ乗り換えるユーザーも多くいます。

特にGarage Bandは、Apple社の製品(Mac、iPhone、iPadなど)があれば、無料で使用する事が出来ます。

 

2.それぞれのグレード

ほとんどのDAWソフトは、最上位版や廉価版等のラインナップが揃っており、機種同士の互換性も担保されています。

DAWソフトにもよりますが、ミドルグレード以下だと機能制限があったり、使える音色やエフェクトが少ない場合があります。

その場合は課金して必要分を購入することになります。

制限の例としては、

  • トラック数に制限がある
  • オーディオ編集機能に制限がある
  • ミキシングでの機能制限がある
  • 使える音色やエフェクトが少ない

等があります。

3.オススメのDAW

(1)Cubase

有名なDAWソフトの一つです。初心者からベテランまで使い勝手も良く、音質も優れており、音楽制作を行う上では不足はありません。

バンド系でもダンス系でも幅広く対応しているため、悩んだ方はまず最初に検討していただきたいDAWソフトです。

多くの音源とエフェクト・プラグインを備えているので、初めてDAWを手に入れる方でも、必要な環境を手早く整える事が可能です。

Steinberg社のオーディオ・インターフェイスを購入すると、簡易版がバンドルされています。

(2)Studio One

DAWソフトの種類の中では、歴史が浅いのですが、近年使用者が増えています。

動作性が軽くて、高品質なエフェクト・プラグイン、そして視覚的に操作を捉えやすいという点から、非常に人気が上がっています。

Producer以降のグレードでは、プラグインを追加する事が出来るので、さらに色々なソフトウェア音源やエフェクトを使う事も可能です。

Cubaseと並んで、オススメしたいDAWの一つです。

(3)Ableton Live

近年のDAWの主流であるEDM(Electric Dance Music)の制作に適したDAWです。

もちろんポップスやロックなど、他のジャンルも対応可能です。

EDM特化らしく、非常に多くのループ素材を最初から搭載しており、それらを組み合わせて楽曲を整えていくのを得意としています。

また、VST等のプラグインを追加する事も出来ますし、オーディオのレコーディングも高音質で行う事が出来ます。

打ち込みはもちろん行う事が出来ますが、サンプリング音源を駆使して楽曲を作りたい人にはうってつけのDAWです。

(4)FL Studio

EDMなどのダンス・ミュージック向きの代表格と言えるソフトです。

Ableton Live同様、ダンス・ミュージックを制作したい人は是非検討していただきたいDAWソフトです。

Ableton Liveとの最大の違いは「操作画面」だと思います。

FL Studioはカラフルで非常に見やすいレイアウトになっており、高解像度ディスプレイに対応したデザインで非常に見やすいです。

対するAbleton Liveはシンプルです。

どちらを選ぶかには視覚性も大事です。自分に向いている方を選びましょう。

(5)Logic

Macユーザーのみが使用可能なDAWソフトです。

Apple社のDAWで、Macユーザーにはすでにお馴染みになっています。Garage Bandでの楽曲制作の経験があれば、Logicの操作にはすぐ慣れる事が出来ます。

また、非常にコストパフォーマンスが良いソフトです。

フルバージョンでも2万5,000円以下という安価で高性能です。

4.最後に

DAWの選び方のコツとしては、

  • 自分の予算
  • 制作ジャンルに合っているか
  • どの程度の完成度を目指すか

これらを考えながら検討してみましょう。

ですが、楽器と同じで、見た目が良いとか、好きなミュージシャンが使っているとか、直感的に選んでしまっても構わないと思います。

DAWソフトも、現代のミュージシャンにとっては楽器と同じです。長く使い続けて愛着を持てるようになりたいものです。

 

DTMで使用するオススメのピアノ音源

クラシック、ジャズ、ポップス、ロックなど、そして現在ではクラブ・ミュージックやイージー・リスニングまで、ピアノはほとんどの音楽で不可欠な楽器です。

それだけに、ピアノ音源と言っても種類は非常に多く、選ぶのが難しい人も多いと思います。選ぶ人のセンスも問われてしまいます。

今回はオススメのピアノ音源を紹介していきます。

他にもストリングス、ドラム、マルチ音源なども合わせて紹介していきます。

 

1.Synthogy 「Ivory II」 シリーズ

まずは最高峰のピアノ音源として名を馳せている、Ivoryシリーズです。

一つだけではなく、複数の種類のシリーズの音色を販売しており、

①Grand Pianos

②Italian Piano

③American Concert D

④Studio Grands

⑤Upright Pianos

などの種類が発表されています。

一番オーソドックスで汎用性が高いものは、統合した①のGrand Pianosで、その他の音源は、一つの音色に特化したシリーズになっています。

しっかりとしたピアノ音源が欲しい!という人は、これを持っておけばほぼ間違いありません。

先ほども書いたように、ピアノ音源はどのジャンルでもほぼ必須の音色です。

ですが、サンプリング音源の容量も非常に大きいため、相応のパソコンのスペックが必要になってきます。

2.SpectraSonics 「Keyscape」

アコースティック系のピアノ音源だけでなく、シンセピアノやトイピアノなど、幅広い種類の音色を搭載しています。

SpectraSonicsの音源は莫大な音色の多さが売りです。このKeyscapeも約600種類以上の音色が用意されています。

それだけに、楽曲中で使うピアノ音源の選択肢は広く、自分のイメージに近いものを選んでいくことになるでしょう。

オールマイティに使う事が出来ますが、特にポップスやロックなど、多彩な音色を使う音楽で重宝しそうです。

3.Native Instruments 「Alicia’s Keys」

Native Instrumentsから発売されているピアノ音源です。

低域がスッキリとしたきらびやかなサウンドが特徴で、ポップスやロックの中でさりげなく、もしくはメインで使うにしても非常に馴染みやすいです。

音質は良いのに、値段はそれほど高くないため、コストパフォーマンスは高いです。

4.ToonTrack 「EZkeys Grand Piano」

こちらも低価格ながら、コストパフォーマンスの高いピアノ音源製品です。

様々な音源ソフトを発表してるToonTrackですので、信頼性も高いです。

何と言ってもMIDIループが非常に多く備え付けられているので、ピアノが弾けない人でも簡単に音を打ち込んでいく事が可能です。

5.XLN Audio「Addictive Keys」

こちらは何と1万円を切っている製品です。

安価ながら、オールジャンルで色々な楽曲に馴染みやすい音色だと思います。

グランド・ピアノ、アップライト・ピアノ、エレクトリック・ピアノの3種類が用意されています。

バンドル版では、「Studio Grand」「Electric Grand」「Modern Upright」「Mark One」の中から、Duoであれば2つ、Trioであれば3つ選ぶ事が出来ます。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか?

ピアノ音源は、作曲をする上で必ず必要になる音色です。

値段はピンキリです。少し前なら性能は価格に比例していましたが、今では安価なものでも高品質なものは沢山ありますので、自分のコストと必要な音を比べて検討してみましょう。

 

DTMで使われるオススメのストリングス音源

次はストリングス音源についてです。

1.Audiobro La Scoring Strings 2.5

ストリングス音源の中では最高峰の音源で有名です。正直なところ、この音源に勝るストリングス音源ソフトは無いと言っても良いでしょう。

値段も15万円と高級音源ですが、その値段以上の価値を発揮してくれます。

ある程度DTMをやっている人や、上級者向けで、本気でストリングス音源をコンプリートしたという場合は、ぜひ購入してみてはいかがでしょうか。

2.Vienna Instruments Vienna Symphonic Library

高域が残りつつ全体に広がるような、王道中の王道とも言えるストリングス音源です。

弦の立ち上がり具合、アタックの滑らかさなどから、どちらかと言えばポップス系の楽曲に合う気がします。

こちらの音源は拡張が可能であるため、それらも駆使して、自分のオリジナルな音色を作り出すことも可能です。

ぜひ研究してみましょう。

3.EastWest Quantum Leap Symphonic Orchestra

こちらもストリングス音源の定番です。

オーケストラに必要な音源は全て揃っていますので、初心者でも非常に使いやすいと思います。まずはこの音源から、という方も多いのではないでしょうか。

「Silver Complete」「Gold Complete」「Platinum Plus Complete」「Platinum Complete」の4つのグレードがあり、Goldから上のグレードがコストパフォーマンス的にもオススメです。

4.Native instruments Session Strings Pro2

8つのヴァイオリン、6つのヴィオラ、4つのチェロ、4つのベースから構成される、最大22人編成のアンサンブル・ストリングス音源です。

リアル志向な音色が膨大な量で収録されています。クラシック音楽はもちろん、特にポップス、ストリングスを中心とした歌モノやソフトな音楽に向いていると思います。

アレンジメントも簡単なので、初心者でも使いやすい音源です。

コスト的にも良いので、初心者の方にはこのストリングスから初めてみていただきたいです。ストリングスの音色もとても美しいです。

5.Cinesamples CineStrings Core

ストリングス音源の中で、トップクラスと言えるくらいに機能や奏法が多く、音域も広くカバーしています。

そのリアリティゆえに、当初は重さや立ち上がりが悪いなどありましたが、幾度かのアップデート版で問題を解決してきました。

特に、CineStrings Soloから採用されたCineSamples Adaptive Legato Engineが搭載されたことで、非常にスムーズに作業する事が可能になりました。

これによって、多くのユーザーから再評価を受け、新規のユーザーも開拓しています。

6.最後に

ストリングス音源は、他の音源よりも少し値段が高めであるため、簡単に購入する事が難しく、まずは必要なピアノ、ベース、ドラムを優先しがちです。

楽曲制作では、ストリングスの役割は非常に重要です。楽曲の世界観を決定付ける音色とも言えるでしょう。

使いやすくて品質が高いものは、やはりどうしても値段が張ってしまいますが、何か一つでも手元に置いておくと良いと思います。

 

DTMで使用するオススメのドラム音源

続いて、ドラム音源について解説していきます。

1.XLN Audio Addictive Drums 2

動作性が良くて、初心者でも扱いやすいドラム音源だと思います。

音色はバンド・サウンドに馴染みやすい空気感を持っていて、自分のバンドメンバーに聴かせるデモの制作にはぴったりです。

基本的なドラム・パーツの音源の他に、ハードロックやメタル系に特化した「Addictive Drums 2 Rock & Metal」、好みのパックを3点選択してカスタマイズする事が可能な「Addictive Drums 2 Custom」など、複数バンドルされているため、求めるジャンルに合わせて当て込んでいく、アイディアのスケッチなどの使い方が可能です。

2.FXpansion BFD3

ドラム音源ソフトの中でも、生のドラム音に近い音色が特徴です。

カスタマイズも自在で、どんなジャンルにも対応可能になっています。

Addictive Drum2と比べて容量がとても大きいため、パソコンにそれなりのスペックが必要です。

また、カスタマイズの自由が効くため、慣れるまで調整が難しいと感じるかもしれません。

中級者からのドラム音源かもしれません。

3.ToonTrack EZ Drummer 2

初心者でも非常に使いやすく、世界的にも人気が高いドラム音源です。

何と8,000ものMIDI音源パターンが備え付けられており、自分で打ち込まずにパターンを幾つか組み合わせてループを作る、といった作業でリズムを完成させられます。

上記のBFD3は、製作者側の音作りが求められますが、EZ Drummer 2は、それほどの調整を要しないので、初心者には使いやすいのではないでしょうか。

容量は4GB未満で、値段も約15,000円と、初心者にも手の届く金額になっています。

4.ToonTrack Superior Drummer 3

EZ Drummer 2と同じToonTrackというメーカーから出ているドラム音源です。

こちらはEZ Drummer 2の容量と質ををはるかに上回る、約235G以上にも及ぶ未加工の44.1kHz/24bitサウンドをパッケージしています。

内蔵ミキサーでエフェクト処理を行えるなど、ドラムの音作りにとことんまでこだわる事が可能です。

その分、値段も高めですが、さらに質の高いドラム・サウンドが欲しい方はぜひ検討してみてください。

5.Native instruments Studio Drummer

非常に有名なマルチ音源、Kompleteを作成した、Native Instrumentsの発表したドラム音源です。

わかりやすさと使いやすさが特徴だと思います。

Kompleteを購入すると、その中に含まれていますので、Kompleteを購入してしまうのも良いのではないでしょうか。

広いジャンルで使いやすいドラム音色、という印象です。

6.最後に

いかがでしたでしょうか。

ドラム音源は、生音系かエレクトロ系かに大別されます。そのスネアの音一つで、楽曲のクオリティが分かってしまうくらい、繊細な音色だと思います。

デモを作るのか、マスタリングまで行うのか、目的と好みに合わせて選びましょう。

DTMで使用するオススメのマルチ音源

通常であれば、ピアノはピアノ音源、ドラムはドラム音源といったように専用の音源を揃えていきますが、マルチ音源を用意すると、ほぼ全ての音色が収録されているため、あらゆるジャンル、色々なサウンドに対応する事が出来ます。

ジャンルにとらわれずに音楽を作っている人、1曲に色々な音を入れたい人にとっては、マルチ音源は非常に便利です。

1.Native Instruments Komplete

Native Instrumentsが開発したマルチ音源ソフトウェア、エフェクト・プラグイン・バンドルです。

マルチ音源と言えば、このソフトを想像する人が多いほど有名で大ヒットしました。

ポップスやロック、アコースティックな音楽からダンス・エレクトロ系、そして民族音楽まで、ほとんど全てのジャンルに対応可能な音源がこれ1つに収録されています。

もちろん、欲しい音源のみを指定してインストールすることも出来るので、パソコンの容量と相談しながら選択しましょう。

後からNative Instruments社製品をどんどんインストールしてアップデートしていく事も可能になっています。

価格はやはり高めなのですが、品質の高さ、種類の豊富さは折り紙付きなので、是非とも検討してみてください。

2.IK Multimedia SampleTank

4,000種類以上の音色を収録したマルチ音源です。

価格は4万円程度で、マルチ音源ソフトの中では、リーズナブルな価格設定になっています。

ほとんどの楽器の音色が網羅されているので、初めてマルチ音源を導入しようとしている方にもオススメ出来ます。まさに「一人多重録音」にピッタリです。

また、SampleTank SEというエントリー・モデルもあるため、製品版の1/3以下の価格で購入する事が出来ます。初心者の方はまずはこちらから、というのが良いです。

フルバージョンへのアップグレード優待がありますので、SEを導入してみて、物足りなくなってきたらこちらへアップグレードする事も可能です。

3.Steiberg HALion

2,500種類以上のライブラリを搭載しているソフトウェアです。他にも音作りに必須なエフェクト機能も兼ね備えており、とても使い勝手が良いです。

このソフトはマルチ音源ですが、シンセサイザー的要素も持っていて、生楽器では作り出せないサウンドを自分なりにカスタマイズする事も出来ます。

廉価版であるHALion Sonic2、HALion Sonic2 SEというシリーズも用意されており、まずはこちらから始める人も多いです。

これらはフルバージョンから詳細な編集機能をカットし、音色数を減らしたものですが、サウンドのクオリティは同じなので、安心して使い始める事が出来ます。

こちらも同様にフルバージョンへのアップグレード優待がありますので、こちらを試してみてからアップデート版でさらに機能・音色を拡張していきましょう。

 

4.最後に

いかがでしたでしょうか。

マルチ音源は、音色やエフェクトが多数用意されているため、専用音源に比べれば価格は高めに設定されていますが、一つ持っておくだけで色々な音を導入できるため、とても便利です。

また、アップグレード優待があるものも多いため、入り口のハードルは低めだと思いますので、是非導入を検討してみましょう。自分の楽曲のクオリティが上がる事間違いなしですよ!