Boss SD-1wのレビュー。ブースターとして優秀だが中古でも高い?

Bossは、世界にも通用する日本のエフェクター・ブランドの1つです。

これまで数々の名機を送り出し、世界中のギタリストの支持を得てきました。

その中でもBoss OD-1は、Eric Claptonも使用しており、オーバードライブの定番として知られています。

今回はBossのオーバードライブでも新作のカテゴリに入る機種、Boss Super Overdrive SD-1wを紹介します。

2014年9月に「技 Waza Craft」シリーズからの発売となりました。

Boss SD-1wのレビュー。ブースターとして優秀だが中古でも高い?

オリジナルのBoss SD-1は、1981年に発売されました。

当時、すでにヴィンテージ・オーバードライブとして認知されていたOD-1の後継・上位機種に位置付けられて(Toneノブが付いている)発表されています。

余談ですが、現代でもOD-1は入手困難で高値で取引されています。

SD-1wは、Bossの「技 Waza Craft」シリーズ、エンジニアがその経験と技術を活かして、過去の名機を現代版として蘇らせるシリーズです。

完全ディスクリート構成の回路を搭載しており、オリジナルの音色を忠実に再現し、かつパワフルでレンジ幅の広いサウンドを有しています。

ギターに接続して試奏すると分かりますが、音抜けが非常に良く、リード/バッキング問わずどんな演奏でも活躍してくれる機種と言えます。

先行して発売されていたOD-1wはデジタル構成でしたが、このSD-1wはあえて完全アナログ回路となりました。

この「技 Waza Craft」シリーズのエンジニアからは、スタンダードと復刻がテーマでありつつ、同時に「現代らしさ」も感じられます。

コントロール・ノブは、従来どおり左からLevel、Tone、Driveとオリジナルと変わりませんが、Toneノブの上部にStandard ModeとCustom Modeを選べるミニ・スイッチ(S/C)が新たに追加されています。

Standard Modeは、従来のSD-1を再現したもの、Custom Modeは、現代的なオーバードライブにカスタムされたSD-1となっています。

サウンド

Standard Modeは従来のオリジナルのSD-1ですが、ディスクリート回路で再現されたSD-1wは、全く同様に再現した訳ではないようです。

オリジナルのキャラクターはそのままに、ゲインは若干高めで一段とハードに歪むようになっているようです。

また、高音域が出ているのか、音抜けが良く、バンド・サウンドの中でも埋もれないギターになります。

本機はあくまでも本来の”オーバードライブ・エフェクター”にこだわった、つまりミッドレンジが強調された音色になっています。

歪みの質感は似ていますが、音に明るさ・明瞭さが出ました。

1音1音の音の分離が良くなり、特徴であったハリのある中音域を感じることが出来ます。

ディスクリート回路とは、集積回路と異なり、単体素子(トランジスタ、コンデンサ、ダイオオードなど)で組み立てられた回路のことです。

ディスクリートの方が音が良い、とは単純には言い切れませんが、単体素子それぞれを自由に組むことができ、個々に性能の良いものを選択することが出来ます。

本機はCustom Modeも搭載されており、Standard Modeとの切り替え可能になっているのが最大の特徴です。

Custom Modeでは、よりパワフルでピッキングのニュアンスを忠実に反映させることが出来るワイドレンジさがセールス・ポイントと言えます。

低域に広がりと厚みがあって、中音域が引き締まった、ヘヴィでやや派手さのあるドライブ・サウンドです。

近年の、ゲインの上がったハイファイ・サウンドが要求される傾向にある近年のシーンでも、古臭くなく十分対応できるのではないでしょうか。

ギター側のボリュームを絞っても音痩せはなく、ピッキングニュアンスが良く出ます。

また、評判の悪かったオリジナルのバッファ回路も見直されて、バイパス音も良くなっています。

クリーン・ブースター

SD-1wは、クリーンのギター・サウンドをブーストさせる「TS系ブースター」としても活用可能です。

セッティングは、Levelフル、Tone11時、Drive0にしてみると、Hi-Midがよりワイドになった厚みのあるブーストをかけることが出来ます。

Toneノブでは削られ過ぎる傾向のあった低音域も、Custom Modeだと太さを保てています。

SD-1wをブースターとして、エフェクターもしくはアンプ側で歪ませるというセッティングが考えられます。

ピッキング・ニュアンスまで潰してしまうことなく、コードの響きを保持したまま太くて自然なドライブ・サウンドが作れます。

中古価格について

新品価格では、サウンドハウスで16,200円(税込)となっております。

ヤフオクなどで中古品を検索してみても、市場に出回っている数は少ないようで、あったとしても10,000円くらいですので、極端な値下がりはまりません。

ちなみに、オリジナルのSD-1は、中古で約5,000円で入手することが出来ます。

オリジナルのSD-1は、構造とサウンドがシンプルであった分、改造されて使われることもありました。

その改造パーツ代と作業代を考えれば、SD-1wを購入するメリットは十分あると思います。

オリジナルのSD-1からのファンだった方、モダン・ゲインのオーバードライブ、とりあえず定番と言える歪みが欲しい方、そして高性能のブースターを探している方にもおすすめ出来る1台です。

「技 Waza Craft」シリーズにより、新たに生まれ変わったSD-1wは、非常に優れたオーバードライブだと言えます。

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