Boss DM-2Wの評価レビュー。音作りやセッティング等。

日本が世界に誇る電子楽器メーカー、Rolandのエフェクター・ブランドBossは、非常に質の高いエフェクターを製作していることで知られています。

さらにBossは、過去の名機と呼ばれた自社製品のリメイクにも熱心に取り組んでおり、そのサウンドを知る方からも、新しいユーザーからも評価されています。

今回は、ディレイの往年の名機と言われているBoss DM-2Wをご紹介します。

評判の技「ワザ」クラフト・シリーズです。

オリジナルは、アナログ・ディレイとして定評がありました。このエフェクターもアナログ・ディレイとして製作されています。

Boss DM-2Wの評価レビュー。音作りやセッティング等。

このオリジナルの機種であるBoss DM-2は、1981年6月に発売開始され、当時のニューウェイヴ・サウンドにも大きな貢献を果たしてきました。

しかし、質の良いBBD(Basket Brigade Devise、アナログ信号処理に用いられる半導体素子)チップの入手が不可能になったとのことで、1984年4月に生産終了となりました。

わずか3年弱しか製作されなかったことになります。

DM-2は、コンパクト・タイプで足元に置ける、そして操作も簡単で低価格だったため、大ヒット製品となりました。

それまでのディレイ・エフェクトと言えばテープ・エコーが主流でした。

今は見る機会がほとんどありませんが、筐体が非常に大きくて持ち運びが不便、導入とメインテナンスにも大きなコストがかかっていましたので、アマチュアは手軽に入手出来る代物ではありませんでした。

このDM-2は、Bossのコンパクト・タイプのディレイ第1号機であり、ディレイというエフェクトの一般化にも貢献度はかなり高いと思います。アナログならではの自然で温かみのあるサウンドも特徴で、今でも根強い人気があります。

現在でもプレミア価格が付いており、中古市場ではなかなかの値段で取引きされています。

・Boss DM-2Wについて

Boss DM-2Wは、このDM-2のリメイク版として、技クラフト・シリーズから復活しました。

このシリーズでは、Bossの歴史的な名機と呼ばれる、往年の機種を、Bossの持つ最先端の技術で復刻し、さらに現代的な機能も追加されています。

完全アナログ回路も再現されており、音質はオリジナル以上に向上しています。

オリジナルと比べて、インプット・ジャックがさらに追加されており、エクスプレッション・ペダルを接続できるような機能も充実しました。

これによって、演奏中であってもリアルタイムでディレイ・タイムをコントロールすることが可能になっています。

Boss側の発表では、過去の製品クォリティと同等の性能を有する機種を作ることができるBBDが入手可能になった、とのことで、この度、技クラフト・シリーズに加わることになったらしいです。

今回もフット・スイッチのゴム製滑り止めの箇所に、「技 Waza Craft」の文字が刻まれています。

もちろん、外箱も黒の箱、5年間の製品保証も付いています。

初回生産分は即完売となったそうで、改めてオリジナルのDM-2の高さ、技クラフト・シリーズによるDM-2Wへの期待の高さが伺えます。

操作方法

ここではDM-2の操作方法を解説していきます。

コントロール・ノブは3つ装備されています。

  • Repeat Rate  ディレイ・タイムを調節します。
  • Echo  ディレイ音の音量を調節します。
  • Intensity  フィードバックの回数を調節します。

これらに加えて、Standard ModeとCustom Modeに切り替えるミニ・スイッチ真ん中に付いています。

モードでは、StandardがDM-2のディレイ・サウンドを忠実に再現したもの、CustomがDM-2の2倍以上の長さで設定可能なディレイ・タイム、そしてアナログの高音域が自然に減衰していく奥行き間のあるサウンドになっています。

Standard Modeでは、ディレイ・タイムが20ms~300msまで、

Custom Modeでは、ディレイ・タイムが最大800msまでです(コンパクト・デジタル・ディレイのBoss DD-3と同様です)。

ライブではアンプ2台を使って、ドライ音とウェット音をそれぞれ別に出力して広がりを持たせることも可能です。

同様の使い方で、レコーデイングでは別々のトラックへ録音するなど、ステレオ出力を活かせるでしょう。

また、Repeat Ratesを右に回していくとディレイ・タイムは短くなっていき、左へ回すと長くなっていきます。

サウンド

Standard Modeは、従来のDM-2とほぼ同様のサウンドです。

これまで多くのギタリストに愛されてきた、温かみのあるウェット音が特徴です。アナログの特徴でもある音の劣化もしっかり再現されています。

デジタル・ディレイでも設定によってはアナログっぽさを作ることも可能ですが、やはりアナログ回路を通した音と比較すると違いがはっきりします。

Custom Modeでは、Standard Modeのアナログ・ディレイ・サウンドに、クリアーさが加わったような音質になります。

ディレイ・タイムが長ければ長いほど、アナログ・ディレイが飽和したような、耳に馴染みやすいエコーが響き渡ります。

クリアーさが加わりますが、単純に高音域が強い訳ではなく、より聴きやすくなった印象かもしれません。

アナログ・ディレイでは「テクニック」として使えた、ディレイの発振も可能になっています。

FV-5を接続して踏み込むと発進しますが、あまり多用すると故障の原因になりますので注意してください。

クラシックなロックでは、歪んだアンプの前段にEP-3などのテープ・エコーを接続することが多かったのですが、DM-2Wでも同様に歪んだアンプの前に接続できます。

歪み系ペダルを使う場合は、歪み系ペダルの後ろに接続するケースが多いと思います。

技クラフト・シリーズでの製作過程で、バッファ音も見直されているようですので、エフェクトをオフにした時のバイパス音も良くなっています。

スラップ・エコー、アンビエント・エコー、300msダーク・エコー、ロング・エコーといずれの設定にセッティングしても良い効果が得られるでしょう。

ディレイ・エフェクトの一般化は、ロック・シーンに大きく影響しました。その往年の名機を見事に復刻させたBoss DM-2W、ぜひ試してみてください。

関連記事

▶︎DD-3 DD-7の評価レビューはこちら!

▶︎DD-500の評価レビューはこちら!

▶︎RV-3のセッティングや使い方はこちら!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です