BOSSのsd-1をブースターにしてマーシャルの音作り!

発売は1981年。

ロングセラー商品を続ける、まさにBOSS!といった伝統的なエフェクターです。

今回は一体何故このモデルがここまで支持を集め続けているのかに迫ってみましょう!

BOSSのsd-1をブースターにしてマーシャルの音作り! 

サウンド

SD-1はOD-1の基本回路はほとんど同じで、トーンコントロールが加えられました。

チューブアンプをフルドライブさせたようなナチュラルな歪みます。

特徴としてはやはり「甘くマイルドな歪み」というのがあると思います。

しかし、倍音も良く出ます。

そのさじ加減はまるでアンプのよう。

高域と低域がほどよくカットされ、中域を前面に押し出したオーバードライブとしての代表的な存在です。

ピッキングの微妙なニュアンスがとてもよく反映されます。

トーンコントロールをしてプレイするような本格的なプレイヤーには支持されるのがよくわかります。

不思議と「エレキギター」の音になってしまう、非常に音楽的な音ですね。

 

実際のサウンドはこちらの動画を参考にしてください。

いい音!

https://www.youtube.com/watch?v=HUHMNV7bJxI

歪み

歪みは割と歪む印象です。

FUZZと比べれば歪みは弱いですが、アンプの歪みとの組み合わせで多彩なサウンドを作り出すこどができます。高域が落ち着いて粘り強いサスティンはロードプレイにも最適です。

かなり歪み音が荒々しいブルースドライバー、歪みが弱いOD-1と比べると「アンプ本来の音を生かしながらしっかりと歪む」という感じです。

クランチは勿論いい感じですし、リードも結構いけますよ!

ただ、初心者の方が初めてエフェクターを購入しようと考えているとしたら、もう少し歪むエフェクターの方が楽しいかもしれませんね。

あとはノイズに関しては結構大きいです。

ハウリングもしやすいので少し注意した方がいいかもしれませんね。

低音カットされるし、倍音も全然強調されないんだけど…不思議と「エレキギター」の音になってしまう。

とは言え、一般的なサウンドと言うと誤解されかねませんが、誰にでも親しまれる名器。

今後もずっと残り続ける事でしょう。

ブースター

このエフェクターは真空管アンプのブースターとして非常に優秀。

ゲインの幅が広い割には強烈に歪まないため、抑え気味の状態がクリーンに近いクランチサウンドになります。

程々のコンプ感を持ちながらピッキングのニュアンスがある程度出ますし、何よりBOSSのオーバードライブにしてはギターのキャラクターを失いないません

ハイがあまり出ない代わりに音に丸みもつきますので物凄く気持ちがいいドライブサウンドになります。

ソロを弾く時等に踏むと最高ですよ。

DRIVEを0〜1、TONEは12時ぐらいのところからお気に入りポイントを見つけてください。アンプや他のエフェクターで歪んだ状態で使用すると、中域が強調されるため抜けの良いサウンドとなります。

どちらかといえばコード弾きより単音弾きの際に威力を発揮します。

ちょっとしたコツとしてはブースターとして使う際は少しドライブをあげた方がいいと思います。

普通ブースターとして使う時はドライブは0にする場合が多いかもしれませんが、その方がノイズも少し減りますしいい感じになる気がします。

あとはTONEの使い方が重要ですね。

音がかなり変わります。

ギターや部屋等によってサウンドは大きく変わる物ですから、その都度最適な設定にするといいですね。

ちなみに、勿論JCのようなトランジスタアンプにも使えますよ。

ただその場合、「そんなに歪まない」というのを前提に使用するといいですね。

あと、少し音痩せもしますので必要最低限の数のエフェクターでまとめるといいと思います。

他のオーバードライブとの比較

SD-1は、同じブースターとして使用される事の多いTS9系に比べると、音がオーバードライブしています。

TS9はあくまでも真空管をオーバードライブさせたものに使用して本領を発揮、逆にそうでないとあまり役に立たないのに対し、SD-1はJCのようなアンプに繋げてもそこそこちゃんとしたオーバードライブ音になります。

個人的には真空管のアンプでない場合はTS9や同じBOSSのBD-2よりこのSD-1の方がいい音にしてくれると感じています。

BD-2をトランジスタのアンプに繋げると変にダイナミクスが付きやすくなる傾向があるのですが、SD-1は程々のコンプ感があるので扱いやすいです。

SD-1のキャラクターは好きでだけど、もう少し深い歪みにしたい人は同じBOSSのOD-3を試してみて下さい

ある意味SD-1より王道なサウンドだと思います。

これほどまでにロングセラーとなったのは頑丈なボディで手に入れやすい価格、使いやすさ・・・といったからでしょうか。

汎用性も高く、1台はもっていても邪魔にはならないと思います。

また、技クラフトシリーズでもSD-1はSD-1Wとして発売されています。

こちらのカスタムモードでは通常のSD-1より低音域があり、レンジも広くなっています。

但し、価格は2倍以上してしまいます。

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