Hughes & Kettnerのアンプヘッドの特徴や評価は?

Hughes & Kettnerは、1984年にドイツのザールランド州で創設された、ギター/ベース用アンプとその周辺機器を製作する専門ブランドです。

下記はその記念すべき1号機、Hughes & Kettner AS64になります。

当時のこの機種を見ると、今のHughes & Kettnerのイメージとはだいぶかけ離れていますね。

Hughes & Kettnerと言えば本格的なヴィンテージ・チューブ・サウンドを追求したモデル、そして最先端の技術を活用したデジタル・モデリング・アンプまで、幅広くラインナップが用意されています。

今回はHughes & Kettnerについて書いてみました。

Hughes & Kettnerについて

英語圏では聞き慣れないHughes & Kettnerという名称の由来はなんでしょうか。

Hughesというのは「アメリカの著名なギタリスト」というイメージから出てきた名前で、そしてKettnerとは「ドイツのアンプ職人」をイメージした名前、とのことで、それを合わせて社名としています。

Hughes & Kettnerの特徴は、一度見たら忘れられない印象を与える、ネオンのように青く光るパネルとその奥でオレンジに光る真空管です。

オシャレなバー・カウンターのようにも見える美しさで、ステージ映えするアンプとしても有名です。

もちろん、見栄えだけでなく、そのサウンドにも定評があります。

透明でクリアに澄みきっていながら温かみのあるクリーン・トーンから、軽くオーバー・ドライブしつつギターと演奏者のニュアンス一つでパワーも出せるクランチサウンド、そして強烈に歪んでいるにもかかわらず、とてもキメの細かな心地良いディストーションのリード・チャンネルまで、ジャーマン・アンプらしい堅牢で高品質な音色に特徴があります。

見た目の通りの豪華で豊かな真空管サウンドを再現することができるでしょう。

特徴的なのは、ハイ・ゲインでありながら、良い意味でオールドで温かみのあるサウンドは、現代的なオーバードライブ・サウンドを作ることが可能です。

Hughes & Kettner製品で最もヒットしたのがTriAmp MK Ⅱという機種ですので、一度は耳にしたことがあるサウンドかもしれません。

高出力なだけでなく、美しい歪みを作り出しますので、メタル系だけでなく幅広いジャンルのギタリストに支持を受けています。

1台で様々なサウンドメイクが可能なので、オールマイティなアンプヘッドとして、スタジオ・ミュージシャンからも重宝されるアンプです。

さすがにTriampを自宅に置くのは無理としても、40Wサイズのものはサイズも小さく、パワーソーク機能を使うことで出力を切り替えることが出来るのでおすすめです。

Hughes & Kettnerのオール・チューブ・アンプが1台あるだけで、自宅でじっくりサウンドを作り込んだり、ライブでも万能に活躍してくれるでしょう。

TriAmp MKⅢ

Hughes & Kettnerと言えばこの機種、というフラグシップ・モデルです。

初代TriAmp MKが1995年、MKⅡが2002年、MKⅢは2015年に発売されています。

プリ管が9本、パワー管が6本で、最大出力は150Wを誇ります。

正真正銘のチューブ・アンプらしい、非常にリッチなサウンドが大きな魅力です。

透明感のあるクリーン・サウンドからモダンなハイゲイン・サウンドまで、ギタリストが求める、幅が広くて質の高いサウンドを出力することができます。

独立した6チャンネル、種類の異なる3組のパワー管を各チャンネルへ自由に割り当てるThree Power Amp Technologyなどの装備を持った、超高性能アンプと言えるでしょう。

2本一組のパワー管を使用しており、標準ではEL34が1組、6L6が2組搭載されています。

Hughes & Kettner独自のTube Safety Controlシステムにより、KT66、KT77、KT88、6550、5881、7581/6CA7のペアを乗せ替え可能となっており、バイアス調整をする必要もなく、とても楽です。

また、各ペアは任意の組み合わせが可能になっており、各チャンネルに個別に割り当てられるので、7通りのパワー管x6チャンネル=42通りのサウンドが得ることが出来る訳です。

各チャンネルのサウンドは、歴代の代表的なサウンドを網羅しています。

まさにHughes & Kettnerといった上質でキメが細やかな、それでいて迫力抜群の音から、今度は逆にHughes & Kettnerらしくない荒削りで原始的なキャラクターまで出せるようになっています。

キャビネット・シミュレート、スピーカー・エミュレーション機能のRed Box AE DIも新しくなりました。これはその後のHughes & Kettner製機種にまで受け継がれており、このメーカーのアンプの大きな特色となっています。

この機能は、アンプを直接鳴らしたような、ライヴ・ステージで聴けるような迫力あるのサウンドをライン出力で可能にすることに成功しました。

つまり、自宅での練習や録音でも、パソコンを使ったDAWでも、Hughes & Kettnerのサウンドを損なうことなく再現することが可能です。

エフェクト・ループやノイズ・ゲート、MIDI機能も付いていますので、汎用性にも優れています。

さらに、ストンプ・ブースト機能も付いていますので、足元にコンパクト・エフェクターは必要なく、演奏中にオン/オフ切替えが可能です。

GrandMeister Deluxe 40

プリ管に12AX7を3本、パワー管にEL84を4本使用した40Wのアンプです。

チャンネルは4つ用意されており、クリーン、クランチ、リード、ウルトラになっています。

こちらもやり、美しいクリーン・トーンから、メタル系でも使えそうなハードなディストーションまでとサウンドの幅が広いです。

クリーン・チャンネルは、芯があって温かみのあるサウンド、クランチ・チャンネルは、まさに真空管と言った感じのビンテージ感あるファットなサウンド、これにブースト・スイッチを使うことで、キャラクターを保ちながら高音域を効かせたハイゲイン・サウンドも可能になります。

特にウルトラゲインは特筆モノで、ハードでも薄くならない、ギター本来の音を残したまま十分に歪んでくれます。

また、各種モジュレーション系、ディレイ、リヴァーブなどのエフェクト内蔵、出力切替えが可能なパワー・ソーク、上記同様のキャビネット・シミュレーターRed Box DIアウト、そしてiPadに対応したアプリを使ったコントロール機能まで搭載されており、この1台でほぼ完結出来る仕様になっています。

重量7.7kgのデスクトップ・サイズで、自宅での練習や録音、レコーディング現場でも重宝する機種になっています。

TubeMeister Deluxe 40

プリ管に12AX7を3本、パワー管にEL84を使用した40Wアンプです。

チャンネルは3つ用意されており、クリーン、クランチ、リードになっています。

ここまではGrabdMeister Deluxe 40とほぼ同じですが、TubeMeisterシリーズの内部のサーキットが一新されており、クリーン&リード・サウンドのクオリティが格段に向上しています。

TriAmp Mark Ⅲにも匹敵するような最高級の音質が、コンパクト・サイズでほぼ実現されており、使い勝手も良くなっています。

また、パワー・ソーク機能で切替えを行うことで、40W、20W、1W、0Wの選択が可能です。

もちろんRed Box DI機能も搭載されています。

ライブハウスのような小さいハコから、スタジアム級のステージでも、このアンプ1台あればほぼ対応可能なのではないでしょうか。

サウンドメイクにも優れ、この1台のみで様々な音を作って、背面に装備されているRed Bixからオーディオ・インターフェイスへ接続して、宅録は事足りているというプロのギタリストもいるくらいです。

なお、標準で20Wのモデルもあり、こちらはクランチがなく、クリーンとリード・チャンネルの2つとなっています。

プリ管に12AX7を2本、パワー管にEL84を2本使用しているタイプになります。

ブースト機能、パワー・ソーク機能、Red Box DIも備えていますので、さいすは違っても機能はほぼ同じですので、用途に合わせて選ぶと良いでしょう。

Black Spirit 200

Black Spirit 200は、ここまで紹介してきたアンプと決定的に異なっており、真空管を使用していません。

Hughes & Kettner製品としては意外に思われるかもしれません。

しかし、真空管の持つ様々な特性をアナログ回路で再現する新技術「Spirit」により、まるで真空管を使用しているアンプのようなサウンドを出すことができます。

一聴しただけでは、本物の真空管アンプだと思ってしまうほど、完成度の高い機種です。

パワー・アンプ・サギング機能が採用されており、アナログ・アンプでは初の、歪み音のキャラクターを変化させることができるようになっています。

チャンネルは4つ用意されており、クリーン、クランチ、リード、ウルトラになっています。

音色の種類も豊富なので、様々なジャンルに1台で対応可能でしょう。

Hughes & Kettnerと言えば、オールドさを持ちつつハイゲイン、というイメージですが、特にクランチは演奏者のニュアンスまで詳細に拾ってくれ、ピッキングのニュアンスを活かした歪みの付け方が非常に心地良いと思います。

ここまで挙げた以外にも、GrandMeister Deluxe 40のコンセプトを踏襲しており、モジュレーション系、ディレイ、リヴァーブなどの内蔵エフェクトも一通り装備されているため、Black Spirit 200だけで質の高いサウンドを十分に作り出せます。

出力は200W、20W、2Wの切替えが可能です。

さらにBluetooth対応なので、iPad用の専用アプリを使えば、コントロール・ノブの遠隔操作も可能ですので、ライブ・ステージでは袖から操作してギタリストは演奏に集中できます。

そして最も特筆すべきはその重量で、約3.6kg(TriAmp MK Ⅲは22kg)しかありません。

3.6kgしかないということは、非常に可搬性に優れていて、机の上からリハーサル・スタジオ、そしてステージ上まで、どこでも持ち運びが出来て、どこでも自分のギター音を出すことが出来るということです。

アンプを持ち運ぶことは、スタッフのいるようなプロでなければ、なかなか難しいと思いますので、この重量であれば個人でも十分運搬可能と言えます。

実売価格も何と10万円を切っています。本物の真空管でなければ、というこだわりがなければ、ぜひ検討していただきたいアンプです。

Hughes & Kettnerのコンボ・アンプのサウンドや評価は?

Hughes & Kettnerのコンボ・アンプは、真空管タイプのTubeMeisterシリーズと、トランジスタ・タイプのEdition Blueシリーズの2つに大別されます。

TubeMeisterのヘッドアンプ・シリーズは、非常にサウンドのクオリティが高く、定評があります。

また、パワー・ソーク機能とRed Box DIアウトも備えているため、ここまで説明してきたように自宅での練習や録音、ライブにも活躍してくれるでしょう。

Edition Blueシリーズも、やはりHughes & Kettner製ということもあって、音の質は非常に高いです。真空管と聴き間違えるかのような贅沢な音で、操作性も優れています。

サウンド

真空管モデルは、プリ管に12AX7を3本、パワー管はEL84で、出力36Wのモデルは4本、18Wのモデルでは2本となっています。

36Wモデルはチャンネルが3つ用意されており、クリーン、クランチ、リードで、18Wモデルはチャンネルが2つ用意されており、クリーンとリード・チャンネルになります。

18Wモデルの2つのチャンネルには、ゲインとマスター・コントロールが付いてます。リード・チャンネルにはブースト機能も付いていますので、ハードで主張のあるリード・サウンドが得られます。

また、18Wモデルには、10インチ・スピーカーのものと12インチ・スピーカーのものがあります。

スピーカー・タイプも求められる出力に合わせて選択しましょう。

評価

Hughes & Kettnerのアンプと言えば、音の質が極めて高いことは当然としても、オール・チューブ・アンプとなれば、ギター本来の音の芯を保ちつつ、複雑に倍音が絡んだ歪みを持っています。

前述のとおり、激しくも美しい歪みから、ギタリスト個人のニュアンスをストレートに反映してくれるクランチ・サウンド、そして太くて透明感のあるクリーン・トーンまで、素晴らしいキャラクターを持ったアンプです。

そしてHughes & Kettnerのトレード・マークとも言える、青く光る真空管とコントロール・ノブ。そしてストイックなアンプ・フェイス。

また、ドイツの工業製品らしく非常に堅牢で耐久性に優れており、チューブ・セーフティ・コントロールや、余裕のあるトランスフォーマーの設計により、突発的なトラブルとは無縁で、どこでも持ち運び、安心してプレイに集中できると思います。

ギターの練習でも録音でも、セッションからライブまで幅広く使えて、非常に質の高い本格的なサウンドで演奏を楽しめます。

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