ギターのスラップ奏法のやり方のコツとは?

スラップとは、元々はR&Bやファンクなどのブラック・ミュージックで使われ始めた奏法です。

基本的には、ベースで行われるのですが、近年ではギターでスラップ奏法を行うギタリストも増えているようです。

特にピックをメインで使うギタリストには、馴染みが薄いかもしれませんが、スラップは、親指で低音弦を叩き、人差し指や中指で高音弦を引っ張って音を出します。

スラップ奏法は、本来ベースで良く使われているのですが、最近ではギタリストもよく使うようになってきました。

弦が細くて弦間ピッチの狭いギターではやりづらいです。

焦らずに何度も繰り返して練習し、指に馴染ませていきましょう。

ギターのスラップ奏法のやり方のコツとは?

スラップの本来の意味は、「平手で打つ」という意味ですが、演奏方法では親指で弦を叩いて音を出すことから来ています。

ちなみに日本では、「チョッパー奏法」などと呼ばれたりもしますが、海外では通じませんので注意してください。

スラップ奏法の基本は、

  • サムピング 親指で弦を叩く
  • プル 人差し指や薬指に弦を引っ掛けて弾く

上記の動作をが基本的な動きになり、音とリズムの選択が大きなポイントになります。

スラップ奏法は、低音で強いアタックを中心とした、グルーヴィーなプレイには必須のテクニックと言えるでしょう。

フォームでは、Marcus Millerに代表される「振り抜き式」と、Red Hot Chili Peppersのベーシストで独特の弾き方をするFlea式に大別されます。

ギタリストで言うと、Marcus Miller式で弾くのはToshin Abasiで、Flea式と言えるのはMIYAVIではないかと思います。

基本

まずはサムピングで音を出すことから始めましょう。

ギターのスラップ奏法と言っても、基本的にはベースの場合と同じですが、ギターは、ベースに比べて全ての弦が細く、弦と弦の間隔も狭いため、難易度は高いと言えます。

そのため、ベースでスラップ奏法を弾ける人がそのまま行おうとすると、指を打ち付ける位置が甘くなり、余計な音が鳴ったり、ノイズを出してしまうこともあります。

親指でのアップ/ダウンは、ピックによるオルタネイト・ピッキングと同じ要領です。

ダウンに比べてアップが難しいですが、テンポの速いフレーズを弾くには不可欠なので、頑張ってマスターしましょう。

コツは、親指を5弦の上で止める感じで、6弦を振り抜きます。

もちろん、この時に5弦は発音させません。

アップについては、親指の左側を弦に対して水平になるように当てるのがポイントです。

1本の弦を引き続ける際に使われることが多いです。

続いてプルを解説していきます。

プルの基本は、人差し指で弦を上方向へ弦を引っ張るように弾きます。

この2つのテクニックを組み合わせたものがスラップ奏法ですが、さらにグルーヴ感を出すためには、ゴースト・ノートを入れる必要があります。

ゴースト・ノートとは、ピッキングを空振りしたり、ミュートした弦に軽く当てたりして、リズム・キープをするものです。

これがあるのとないのでは、聴き手に与えるリズムの印象がかなり変わってきます。

また、その演奏者のリズムの個性にもなってきます。

ファンクやダンス・ミュージックでは、このスラップ奏法とゴースト・ノートの組み合わせが、楽曲での最重要ポイントとされていますね。

コツ

最初の難関は、親指を振り抜いて音を出すサムピングを、どれだけしっかりと弾けるかでしょう。

1音ずつ弾いていみて正確な音が出せているか、それをリズムに乗せても安定した音になっているか、確認しながら練習してください。

コツとしては、6弦をサムピングする際は、弦を弾くというより叩くというイメージを持つことです。

ハンマーを振るつもりで手首を振って、5弦に向かって6弦を擦って振り抜くような感覚です。

最初は、親指を5弦の上で止める感じにするとキレが出てくると思います。

もちろん、親指はすぐに弦から離さないと良い音がでませんが、このタイミングを覚えるのが難しいです。

通常のギター奏法で使う指弾きとは違うもの、と思った方が良いかもしれません。

素早く弦から親指を離すと、良い音が出せるようになってきます。

ダウンで弦を弾く時に、親指を深く入れすぎるとアップが困難になりますので、引っ掛かりすぎないよう注意が必要です。

まずは力を抜いて、アタック感とリズム・キープにコントロールに集中してください。

弦がベースのように太くないので、他の弦にも指がぶつかったり、正確に当ててもアタックが強過ぎたりしないように、安定した音が出せるようになるまでじっくり練習しましょう。

なお、右肘はギターのボディにしっかりと固定するように付けておくと、手首の振りが安定します。

人差し指を使って行うプルは、サムピングに比べて簡単にマスター出来ると思いますが、歯切れの良い音が出せるように、音を確認しながら弾いてください。

左手では弦をバシバシ叩いていきますので、ギターをアンプに繋いだ状態で練習しないと、ゴースト・ノートの音がわかりませんのでアンプに繋いでください。

ゴースト・ノートは、その名の通り弱いアタックで小さい音になりますので、くれぐれも実音は鳴らさないでください。

また、サムピングに意識が行き過ぎてしまうと、リズムで手間取ってしまいがちなので、練習の際はメトロノームなどを使うと効率的です。

スラップに向いているギター

スラップに適しているのは、弦と弦の間が広いギターです。

その意味では、アコースティック・ギターなどはスラップ向きと言えるかもしれません。

現実的には、アコースティック・ギターでスラップを行う機会はあまりないと思いますが。

エレクトリック・ギターでは、そもそもやりづらいのですが、その中でも、やりやすいギターとやりにくいギターがあります。

やりにくいギターとは、Fender Stratocasterに代表されるような、トレモロ・ユニットが付いていて、なおかつフローティング状態になっているモデルです。

前述の通り、スラップは指板に弦を叩きつけるようにして、そのリバウンドも利用するのですが、フローティング状態のギターだと、そのリバウンドが少ないので、スラップがやりづらく感じます。

もちろん慣れてくれば出来ない事はありませんし、実際フローティング・トレモロのギターでスラップ奏法を行なっている人もいますが、まずはトレモロ・ユニットのないギターで練習を始めた方が無難です。

また、Gibson Les Paulのようなアーチド・トップのボディよりも、Fender Telecasterのようなソリッドで平らなボディのギターの方がやりやすいです。

弦の太さと高さ

弦は、当然太い方がやりやすいです。

ベースでよく使われる奏法ということからも、太い弦が向いています。

細い弦でも出来なくはありませんが、サウンドそのものも違ってきますので、出したい音のイメージを持っておいてください。

弦を指板に打ち付けるため、弦高は出来る限り低くセッティングしておくとやりやすいでしょう。

ただし、弦高が低過ぎると、ギター独特のテクニックであるベンディング(チョーキング)がやりにくくなってしまいます。

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