松本孝弘さんのギターテクニックについて。

今年(2017年)のROCK IN JAPAN2017で大変な盛り上がりを見せたB’z。

ゴールデンボンバーや空想委員会達も、彼らの代表曲ウルトラソウルをカバーしてさらに盛り上げていました。

世界で5人目のレスポールシグネイチャーアーティストでTak Matsumoto Les Paulは日本人初のシグネイチャーモデルです。

そんなB’zのプロデューサーであり、ギタリストの松本孝弘さんのギターテクニックについてのお話です。

 

B’z以前のプレイ

1981年にスタジオミュージシャンとして活動していたようです。少年時代はクラッシックを愛好する両親のもとで育ったため、音楽理論的なものはすでに習得していたと思われます。絶対にプロになると決意した彼の初めて買ったのはグレコのレスポールモデルでした。当時のあこがれはリッチーブラックモアやジミーペイジ。高校卒業後は専門学校に入り音楽の基礎を一から学んだそうです。彼によるとこの時期に学んだことが今の活動に非常に役立っているとのことです。

有名なところではTMネットワークのサポートギターを担当していました。

あの「Get Wild」のギターは松本氏のギターである事は有名ですが、あの頃から既に「松本節」を感じるギターです。

B’zでのプレイ

B’z初期はTMネットワークの流れを組む打ち込み系サウンドでした。

低音をガッツリカットしたギターサウンドです。

特に歪んでいるサウンドのプレイはフレーズ的にはロックぽさはあるものの、サウンドの関係でロックぽさを感じないギターでした。音楽を産業ビジネスとして成立させなければならなかったという面もあったためです。一般受けするキャッチーでポップなメロディーでセールスを伸ばすといったものです。

ところが1993年あたりから生楽器を使用した楽曲が増えていき、ギターも生々しい音が増えていき所謂「松本サウンド」が完成していきます。

彼のプレイは玄人受けするようなセンスを持ち、ただの産業ロックとは呼べないものとなり、ギターリフを聴いただけでB’zだと分かるものとなりました。歌えるギターと表現されるるギタープレイは最初から最後までリズムに狂いは無く、演奏の正確さは高く評価されています。

彼のサウンドはいわゆるTAKトーンと呼ばれるミッドレンジが際立ったもので、ワンフレーズ聞けばわかってしまうほどです。正確なカッティング、ビブラート、チョーキングどれも唯一無二だと言えます。インスト曲ではメロディがまるでボーカルのように熱く語りかけます。

彼のサウンドの一番の特徴はワウの半止めにあると思います。人間でいうと鼻が詰まったような、つまんだようなあの音です。歪み系の前にセットして半分ぐらい踏んだ状態のままを維持して・・・というと簡単そうに聞こえますが、普通ワウペダルは上げたり下げたりすることを前提にしていますので、固定して使うというのは欲しい音がどのあたりなのかがわかっていないと望んだサウンドが出せません。また奏法の特徴としては少しワウをかけたレガートによる速弾きと機械のような正確なカッティングです。簡単に言葉では表せないのですが、テクニックだけでは出せない粘りあるサウンドは独特で、海外のキタリストには真似できない日本的な情緒感が感じられます。

また、ライブだとレコーディングした音よりも、ラウドで太い音になっているのも特徴です。

そして重要な部分ですが、彼のプレイの特徴に「説得力」があると思います。

松本氏のプレイを「なぞる」だけであれば出来る人は多いのです。

なので「あんまり彼は上手くない」と評する人もいるのですが、そういった事が出来ても彼のあの「説得力」は再現できないのです。

その「説得力」こそが真のテクニシャンが持ちうる技術だと思います。

B’z以外のプレイ

松本氏はB’zと並行して様々なソロやプロジェクトを行っています。

B’z以外での活動を聴くと彼のテクニックの幅の広さがよくわかります。

2004年にTMGというバンドを結成します。

このバンドはヴォーカルにエリック・マーティン(Mr.Big)とベースにジャック・ブレイズ(Night Ranger)、そしてギターに松本氏という無国籍バンドです。

このそうそうたるメンバーの中、松本氏はドライブの効いた80年代チックなアメリカンロックなプレイをしています。

また、2010年にはジャズ・フュージョンの世界的トップギタリスト、ラリー・カールトンと共にインストメンタルのアルバム「TAKE YOUR PICK」を制作します。

このアルバムは第53界グラミー賞で最優秀インストゥルメンタル・ポップ・アルバムを受賞するという快挙を成し遂げています。

このアルバムではかなりジャズ・フュージョン寄りのプレイをしています。

そこにもロックぽいフレーズを差し込んでくるあたりはさすがですし、何より音を聴けば「松本さんだ」とわかるのもすごいです。

彼はレコーディングの際、スタジオにて様々なギターで弾きくらべてみて、曲に合う機材を選ぶようです。

New Horizn ではファイヤーバードを中心にレスポール、ストラトがメインでしたが、Enigmaではそれに加えヴィンテージレスポールや12弦などの使用が増えてサウンドのバリエーションも広がっています。

総評

色んな幅広い音楽をプレイしながらも、必ず松本氏らしいプレイや音を違和感無く入れてくるというのは、それ以上のテクニックと経験が無ければ出来ません。

また、少々難解なフレーズをわかりやすく弾くテクニックはずば抜けていると感じます。

それでいながら、随所に「ロック」フレーバーを感じさせ音を聴けば「あ、彼だ!」とわかる松本氏は間違いなくトップレベルのテクニックを持ったギタリストだと思います。

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